テレワーク時代のメンタルケア

テレワーク中の健康は食事から：無理なく始める簡単な食生活のヒント

テレワーク中の食生活、気になりませんか

テレワークが働き方の選択肢の一つとなり、日々の生活にも様々な変化を感じていらっしゃる方も少なくないかと存じます。通勤時間がなくなった、自宅で仕事ができるといった利便性を感じる一方で、お食事の準備や、つい簡単に済ませてしまうことで、これまでの食生活とは変わってきたと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

毎日三食を自宅で摂るようになり、準備が負担に感じたり、食べる時間が不規則になったりすることもあるかもしれません。また、手軽に済ませられる麺類や丼もの、パンなどで済ませることが増え、栄養バランスが偏りがちになることも考えられます。このような食生活の変化が、知らず知らずのうちに体調や心にも影響を与えている可能性もございます。

なぜ食事が心身の健康に大切なのか

私たちの体は、日々の食事から栄養素を吸収して活動しています。適切な栄養バランスの食事は、体の機能を正常に保ち、病気への抵抗力を高めるだけでなく、集中力を維持したり、気分を安定させたりするためにも非常に重要です。

特にテレワークでは、活動量が減少しやすいため、これまでの食事量や内容を見直す良い機会とも言えます。バランスの取れた食事を意識することで、体調を整え、より良いコンディションで仕事に取り組むことにつながります。

無理なく始められる簡単な食事の工夫

「栄養バランスの取れた食事」と聞くと、難しく考えてしまうかもしれませんが、特別なことをする必要はありません。普段の食事に少しの意識と簡単な工夫を取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。

• 準備を少し楽にする工夫

  • 週末など時間のある時に、野菜をまとめて切っておく、茹でておく、といった簡単な下ごしらえをしておくと、平日の調理がスムーズになります。
  • 冷凍野菜やカット済みの食材、缶詰や乾物なども上手に活用しましょう。これらを少し常備しておくと、あと一品加えたいときなどに便利です。
  • お味噌汁やスープをまとめて作っておくのも良い方法です。野菜をたっぷり入れれば、手軽に栄養を補えます。

• いつもの食事に「あと一品」加えてみる

  • 主食、主菜、副菜が揃うのが理想ですが、毎回完璧を目指す必要はありません。
  • 例えば、いつもの食事にプラスして、納豆や豆腐、卵といったタンパク質を加えたり、きのこやワカメなどの食物繊維やミネラルが豊富な食材を使った和え物や汁物を添えたりするだけでも、栄養バランスが整いやすくなります。
  • コンビニエンスストアなどを利用する際は、サラダや和え物などを一品加えてみるのも良いでしょう。

• 間食は賢く選ぶ

  • 仕事の合間にお腹が空いた時は、ついつい甘いものに手が伸びがちかもしれません。もちろん適量であれば問題ありませんが、毎日続くようであれば、他の選択肢も考えてみましょう。
  • 例えば、ナッツ類（無塩）、ドライフルーツ、ヨーグルト、チーズなどは、手軽にタンパク質やミネラル、ビタミンなどを補給できる間食です。
  • 水分補給も忘れずに。カフェインの摂りすぎに注意し、水や麦茶、ルイボスティーなどをこまめに飲むようにしましょう。

• 食事の時間を意識する

  • 時間を決めずに仕事の合間に食事を済ませていると、だらだらと食べてしまったり、食事を抜いてしまったりすることがあります。
  • 休憩時間の一部として、食事の時間を意識的に設けてみましょう。時間を決めることで、仕事とのオンオフの切り替えにもつながります。ゆっくりと味わって食べることで、満足感も得られやすくなります。

完璧を目指さなくても大丈夫です

これらの工夫も、全てを一度に始めようとすると負担になってしまうかもしれません。まずは「明日の朝食にヨーグルトをプラスしてみる」、「今日の昼食にはカット野菜を使ってみる」など、一つか二つ、無理なくできそうなことから試してみてはいかがでしょうか。

大切なのは、ご自身のペースで、楽しみながら取り組むことです。完璧でなくても、少し意識するだけでも違いが生まれてくるはずです。

まとめ

テレワークにおける食生活は、心身の健康を維持するための大切な要素の一つです。ご紹介した内容は、どれもすぐに始められるような簡単な工夫ばかりです。

日々の食事に少し気を配ることで、体調が整い、仕事への集中力が高まるなど、様々な良い影響を感じられるかもしれません。ご自身の体調と向き合いながら、無理のない範囲で、日々の食生活を見直してみていただければ幸いです。