テレワーク中の心と体に:自宅にあるものでできる簡単な整え方
テレワークで心と体のバランスを保つために
テレワークが日常となり、自宅で過ごす時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。通勤や外出の機会が減り、運動不足を感じたり、知らず知らずのうちに疲れがたまったりすることもあるかもしれません。また、仕事とプライベートの境界があいまいになり、気持ちの切り替えが難しくなることもあるかと存じます。
心身ともに健やかにテレワークを続けるためには、日々のちょっとしたケアが大切になります。高価な道具や特別な場所は必要ありません。今回は、ご自宅にあるものや身近なアイテムを活用して、心と体を簡単に整える方法をご紹介いたします。
体を労わる身近な工夫
長時間同じ姿勢でいることが多いテレワークでは、肩こりや腰痛など体の不調を感じやすいものです。こうした不調を和らげるために、ご自宅にあるものを役立ててみましょう。
- クッションやタオルで姿勢をサポート: 椅子の背もたれにクッションや畳んだタオルを当てて、腰のS字カーブをサポートするだけでも、腰への負担を減らすことができます。また、足元に小さな台や厚めの本を置いて、膝が股関節より少し高くなるように調整すると、より楽な姿勢で座れる場合があります。
- 冷えやすい足元を温める: 特に冬場だけでなく、夏場でもエアコンなどで足元が冷えることがあります。ブランケットを膝にかける、温かい靴下やスリッパを履くなど、足元を温める工夫は血行促進にもつながり、むくみやだるさの軽減に役立ちます。
- タイマーを使った「立つ・歩く」習慣: つい座りっぱなしになりがちですが、意識的に体を動かす時間を作りましょう。キッチンタイマーやスマートフォンのタイマー機能を使って、1時間に一度など時間を区切り、「立ち上がって伸びをする」「部屋の中を軽く歩く」「飲み物を取りに行く」といった短い休憩を取り入れてみてください。数分でも体を動かすことで、血行が促進され、気分転換にもなります。
心を穏やかに保つための簡単な方法
テレワークでは、仕事のオンオフが曖昧になりやすく、気持ちをリフレッシュする機会が減りがちです。自宅にあるものを利用して、心のゆとりを作る時間を取り入れましょう。
- 手書きのメモやノートを活用する: デジタルツールに頼りすぎるのが苦手という方もいらっしゃるかもしれません。タスク管理やちょっとしたアイデア、今日やることを紙のメモや手帳に書き出す作業は、考えを整理し、集中力を高める助けになります。また、終業後に今日あった良かったことや感謝していることなどを書き出す習慣は、気持ちを落ち着かせ、穏やかな気持ちで一日を終えるのに役立ちます。
- お気に入りのアイテムを身近に置く: お気に入りのマグカップで飲み物を飲んだり、好きな絵や写真を飾ったり、手触りの良いブランケットを使ったりと、視覚や触覚で心地よさを感じられるものを身近に置くことは、リラックス効果を高めます。小さな観葉植物を置くのも、心を和ませてくれるでしょう。
- 休憩時間の五感リフレッシュ: 休憩時間には、パソコンやスマートフォンから離れて、意図的に五感を活用してみましょう。窓から外の景色を眺める、お気に入りの音楽を聴く、好きな香りのアロマやお茶を楽しむなど、短時間でも意識的に「心地よい」と感じる体験を取り入れることが、気分転換につながります。
- オンオフの切り替えルーティンを作る: 仕事の始まりと終わりに、簡単な自分なりの「合図」や「儀式」を取り入れると、気持ちの切り替えがしやすくなります。例えば、始業前に軽く部屋を整える、終業後に「仕事終わり」と声に出して言う、一度玄関まで行って戻る、服装を変えるなど、物理的な動きを伴うものは特に効果的です。デジタルツールを使わないこうしたアナログな習慣も有効です。
無理なく続けるためのヒント
ご紹介した工夫は、どれも今日からすぐに試せるものばかりです。全てを一度に始める必要はありません。ご自身のライフスタイルや体調に合わせて、一つずつ、できることから取り入れてみてください。
大切なのは、「完璧にやらなければ」と気負わないことです。まずは短時間から、そして「今日はこれだけやってみよう」という気軽な気持ちで試してみましょう。日々の小さな積み重ねが、テレワークにおける心と体の健康を保つことにつながっていきます。
まとめ
テレワークは働き方に大きな変化をもたらしましたが、ご自宅という身近な環境だからこそできる心身のケアがあります。高価なものや複雑な方法は必要ありません。今回ご紹介したような、自宅にあるものや簡単なアイテムを使った工夫を日々の生活に取り入れていただくことで、心と体のバランスを整え、より快適にテレワークを続けていただければ幸いです。